デザイン手法についての解説です。

自然の光をデザインする

季節の太陽の動きを考慮した設計

どの季節でも心地よく過ごせる住まいをつくるため、私たちは季節によって変わる太陽の高度に注目しました。高度の低い冬の太陽の光をダイレクトにリビングへと取り入れるために、勾配天井を採用。夏の暑い日差しは庇でカットできるよう、デザインを工夫しました。

太陽が沈んだあとは床暖房であたたかく

太陽が沈んだ後や曇りの日には、床暖房によって太陽の豊かな恵みを再現します。また勾配天井は、床暖房の特徴である輻射と空気の自然な対流をうながしています。太陽と床暖房と換気。どのような季節や天候であっても熱環境を一定に保つ工夫を施しています。

空気が自然に通る家

階段を空気の通り道にするという発想

階段は人が上り下りするもの。しかし同時に、この階段を使って「空気」の自然な循環を実現することができます。この図の場合、中庭から入ってきた新鮮な空気が階段を伝って上階へとのぼります。階段によっていわば「煙突効果」が生み出されています。

中庭をつくることで生活音を逃がす

現代に暮らす人々はライフスタイルもさまざま。地域での快適な住環境を実現するためには、「音」に対する配慮も必要です。中庭をつくることで、生活音を逃がしたり、プライバシーを守ったりできるほか、光や空気の環境を一定に保つこともできます。

プライバシーに配慮した設計

窓の位置を工夫して視線をカット

都市部の住宅街では、隣家と交流を持ちつつもお互いのプライバシーを守れる環境づくりが大切です。私たちは建設予定地の周辺環境を確認し、隣家の窓やバルコニーの位置もチェックします。光を取り入れつつも視線が気にならない設計を心がけています。

快適な空気環境を考える

換気を行いながらも、室内の温度環境はなるべく維持したいもの。夏は、庇で直射日光をカットしながら自然換気を行うことで木陰にいるような環境を作り出します。冬は、床暖房を主暖房とすることで換気により暖まった空気がすべて失われてしまうことを防ぎつつ、床からの輻射によって生まれる空気の対流で自然な換気をうながします。